M先生 「藤田さん、髪切ったんですよね。かなりの長さ、切りましたよね。」
私 「そうなんです。30センチも切りましたよ。」
M先生 「思い切りましたね。」
私 「少し勇気が要りましたが、ヘアドネーションすると思えば、決心できました。」
M先生 「ヘアドネーション?」
数年伸ばしていましたが、手入れや毛先の痛みに悩み、切りたいと思っていたとき、ヘアドネーションについて知りました。
“ヘアドネーション”という言葉は聞いたことがあるものの、活動に対する知識はありませんでした。
もし髪を切るとしたら、どんなヘアスタイルがよいだろうかと、ヘアカタログをネットサーフィンしていたところ、”ヘアドネーション”についての記事が目に留まりました。
アメリカの『Locks of Love』という団体が行っていた活動で、日本では、『NPO法人 Japan Hair Donation & Charity』が2009年から始めています。
私は、2022年3月、当時住んでいた宮城県仙台市『NPO法人 HERO』に寄付しました。
小児ガンや白血病、先天性の無毛症、不慮の事故などで、髪の毛を失った18歳以下の子どもたちに、医療用人毛ウィッグを無償で提供するという活動をなさっています。
1つのウィッグを作るために、20~30人分が必要だそうです。
ヘアドネーションできる髪の基準があり、長さは31㎝以上です。
この31cmの長さをそのまま使用できるわけではなく、加工して使えるのは15㎝くらいで、
ショートカットのウィッグになるそうです。
ロングヘアのウィッグを作ろうとすると、40~50㎝が必要になります。
いつもお世話になっている美容師さん(V.ニュー)に事前に相談したところ、何とか基準の長さはあるとのことでした。
中途半端な長さで切り、ゴミにしてしまうのであれば、
31cm切って、ベリーショートでもいいや、という気持ちで切りました。
前日の夜、シャンプーしながら少し寂しい気持ちになりましたが、
必要としている子どもたちのためになるのであれば、嬉しいですね。
切った後、髪も気持ちも軽くなりました。
髪の長い方、身近にできるこのようなボランティアもあります。