エピソード㉙気遣いと恥じらい

ひよ先生のコラム

外国人から見た日本人の良いところは?

「礼儀正しい」「きちんと列を作って並ぶ」「トイレや街がきれい」「治安がよい(落し物がすぐに戻ってくる)」などが挙げられています。

国際オリンピック委員会の総会で、日本のスピーチのときに「お・も・て・な・し」という言葉が注目されました。
しかし、相手のニーズを考えず、勝手な先入観で押し付けるようでは、よいサービスとはいえません。
相手への気遣いは、自身にとっても、関係や物事をスムーズにしてくれるというメリットがあります。
日本人の美徳とさせる精神は、次の世代にも継承していきたいものです。

恥じらいって感じないの?

仕事の前入りで某ホテルに宿泊しました。

フロントでチェックイン時に、学生の団体が宿泊していますので、朝食会場は混むかもしれませんと言われました。

大浴場に行くと、大きな笑い声が脱衣所に響いていました。
一人でいくつもロッカーを使っているし、脱いだ服がぐちゃぐちゃに籠に入って、下着は丸見えです。
鍵やスマホも見えていて、危機管理ができていないと心配になりました。

大騒ぎの浴室に入りにくかったのですが、ノックをして「こんばんは」とドアを開けました。
5~6人いたでしょうか。彼女たちは、驚いた顔で一斉にこちらを見ました。

静まったのは一瞬。
温泉なのに、とてもじゃないが癒される雰囲気ではありませんでした。

Photo AC

ようやく彼女たちが上がって行きました。

最後の一人が「うるさくて、すみませんでした」と言ってくれたのが救いです。

でも、使ったイスや桶は散らかり、洗面台には髪の毛が落ちたままでした。

家庭、先生、ホテルスタッフ(社会)、どこかで教えないと気づきません。
立場とタイミングを考えたら、私もその場で注意するのは躊躇われました。
でも、この学生たちが保育や教育に携わる仕事に就いたら…と思うと、
やはり学生時代に身につける機会は必要だと感じました。

もちろん、他の職業であっても、女性に限らず、気遣い恥じらいは持って欲しいと強く思います。

タイトルとURLをコピーしました