「いらいらする・怒りっぽい」状態とは、状況や物事が自分の思い通りにいっていないときに、心の中に生じる不快感のことを指します。
怒りの感情を持つこと自体は悪いことではありません。
子どもは、面白いときは笑う、不快なときは泣いて知らせる、思い通りにならないときは友だちとケンカをすることもあります。このように、幼児期は、色々な感情を育むことが大切です。
成長するにつれて、この感情をコントロールすることで、友達関係を築き、社会性を身につけていきます。
問題は、怒りをコントロールできず、感情的に行動することです。
感情が豊かだと捉えると、その人は明るく楽しい人、気遣いができる人という印象を受けます。
しかし、相手のことを考えず感情が出過ぎると、付き合いにくくなり、
感情がわかりにくいと、何を考えているかわからない人と敬遠されることがあります。
ほとんどの場合、人がいらいらしたり、怒りっぽくなったりするのは、何らかのストレスを抱えていて、しかもストレスがなかなか解消せず、自分がそのようなストレスを抱えなければならない理由について、納得できなかったりすることが原因です。
まずは自分の傾向を知り、自分に合った対処法を試してみましょう。
※参照:厚生労働省『みんなのメンタルヘルス総合サイト』
ねらい
①怒りに対する認識を深め、感情に支配されないセルフマネジメントの方法を学びましょう。
②3つの方法で、自分の感情の変化や怒りの傾向を知り、客観的に捉えてみましょう。
③ パワーハラスメントを起こさないための知識と理解を深めましょう。
『 怒りをコントロールする 』カリキュラム例 | |
◎アイスブレイク | ■怒り度数チェック |
1. 怒りに対する認識 | (1)「いらいらする・怒りっぽい」状態とは (2)様々な感情表現 |
2.自分の傾向を知る | (1)自分の傾向を知る<5つの項目> (2)自分の傾向を知る<怒りのレベル> (3)自分の傾向を知る<怒りが起こる原因> |
3.怒りをコントロールする | (1)物事の捉え方<ABC理論> (2)10の思考パターン<認知のゆがみ> (3)伝え方を考える<アサーティブコミュニケーション> |
4.相手に理解される感情表現 | (1)相手に理解される伝え方<Iメッセージ> (2)パワーハラスメントを起こさないために ■6つのパワハラタイプ |
5.ケース別対処法 | (1) <職員編>マイペースな後輩との接し方 (2) <子ども編> 子どもにイライラしたときの対応 (3) <保護者編> 保護者満足(CS)を満たすには |
6.実践対処法 | (1) セルフマネジメント (2) リラックスできるヨガポーズ<調和の心をつくる> |
7.まとめ | ■今後の目標を立てる |